こちらでは騒音計の校正についての知識や校正の流れ、校正に掛かる金額を紹介します。
また、普通騒音計 NL-21を例に、校正の流れ、校正金額のご紹介をさせていただきます。
騒音計の校正に関して
騒音を測定評価する測定器として一般的に騒音計が使用されています。
音を数値化して表す方法として、物理的尺度と感覚的尺度があります。
物理的尺度
- 音圧レベル
- 音の強さのレベル
- 音響パワーレベル
感覚的尺度
- 音の大きさ
- 音の高さ
- 音色
- 音の大きさのレベル
- 騒音レベル等
騒音計についているマイクロホンは、これを測定するために必要であり騒音計のセンサー部分とも言えます。
騒音計校正の目安
騒音計の校正は1年を目安に校正・点検を行うことをお勧めします。
まず、校正周期についてですが騒音計の校正は1年を目安に校正・点検を行うことをお勧めします。
前項でマイクロホンが騒音計におけるセンサー部に当たると説明をしましたが、このマイクロホンが正常に動作をしていないと測定数値が不安定になったり、正しい数値を測定できないことに繋がります。
使用環境によってマイクロホンが感度不良になってしまう可能性があることや、音という目に見えないものを測定する為、 正しい数値を測定できているかどうかの判断をし難い測定器なので定期的な点検を行うことをもお勧めいたします。
騒音計を購入以来、校正や点検を行ったことがない方、一度校正・検査をしてみてはいかがでしょうか。
お気軽にお問合せ下さい。
騒音計に関する校正範囲
校正マスターでの騒音計校正では、下記の条件で行います。
【普通騒音計・精密騒音計・デジタル騒音計】
- 周波数 250Hz
- 音圧レベルA特性:105.4dB
- 音圧レベルC特性またはP特性:114.0dB
- 周波数1000Hz
- 音圧レベルA特性: 94.0dB
- 音圧レベルC特性またはP特性: 94.0dB
上記の校正範囲にて校正を行っております。
【低周波レベル計】
- 周波数250Hz
- 音圧レベル:114.0dB
- 音圧レベルC特性またはP特性: 94.0dB
上記の校正範囲にて校正を行っております。
※機種によって測定可能な音圧レベル特性が異なりますので、校正範囲が異なる場合がございます。校正証明書・試験成績書・トレーサビリティ体系図サンプル
校正の流れ
お客様からお預かりした騒音計が、どういう風に点検・校正され、再びお客様のお手元に届くまでの流れを、普通騒音計 NL-21の例で見てみましょう!
Step.1 普通騒音計 NL-21が到着
お客様から校正・修理のご依頼を受けた普通騒音計 NL-21が到着します。
Step.2 点検
到着した機器が正常に動作するかをこちらで確認させていただきます。
この時に、正常な校正が可能かどうか、又は修理が必要か否かを判断します。
校正作業を行う前にこの点検作業を行うことで校正作業を行うことが可能となります。
Step.3 校正
点検作業が完了したところで、いよいよ校正作業を始めます。
機器の仕様を確認し、校正を行います。
校正証明書類の作成は、この校正作業が完了後に行います。
Step.4 機材出荷・納品
校正作業、校正証明書類の発行が完了した機材には、
次回校正日を記載している校正済シールを貼付します。
※もちろんこちらで校正期間の管理を致しておりますのでご安心下さい!
全ての工程が完了した機材をお客様のもとに返却させていただきます。
校正の金額
校正するのにどんなお金がかかるの?という質問をよくお問合せいただきます。
当社では、校正コースでは、トレーサビリティー体系図に基づいて、国家標準にトレースした標準機で校正を行います。
校正証明書、試験成績書、トレーサビリティー体系図の書類発行も致します。
NL-21の校正の金額は・・16,500円!!
- NL-21 校正費 11,000円
- 書類発行費 5,500円
※ 消費税を含んだ価格です
※ 送料は含まれておりません。
校正可能な騒音計はこちら
また本サイトに記載のない型式も校正可能かお調べいたしますので、お気軽にご相談ください。
- 普通騒音計
- NL-01a
- NL-02a
- NL-04
- NL-05
- NL-05A
- NL-06
- NL-20
- NL-21
- NL-22
- NL-26
- NL-27
- NL-42
- NA-29
- MODEL-4010A
- TYPE1051
- 精密騒音計
- NL-32
- NL-52
- NL-62
- NA-27A
- NA-28
- デジタル騒音計
- SDT8852
- CENTER328
- SL-4023SD
- Model322
- MRS-1
- SL-1320
- 低周波レベル計
- NA-17
- NA-18A